blanc

CASE 3 宮﨑病院

宮﨑病院は福井県坂井市三国町にある、内科・外科・整形外科・脳神経外科など多岐にわたる診療科を備えたケアミックス型病院です。
三国駅から徒歩1分という立地にあり、地域包括ケア病床や療養病床、デイケアやグループホームなどを通じて医療と福祉の両面から地域住民を支えています。
2024年11月より、安定的かつ効率的な診療体制を構築することを目標とし「クラウドカルテblanc」を導入しました。

宮﨑病院① 院内主導のIT改革を実現

電子カルテの製品はどのような条件で探しましたか?

導入にあたっては、まず事務長の判断で「クラウド化」を前提とした製品選定を開始しました。複数のベンダーによるプレゼンを経て、「クラウドカルテblanc」を導入することが決定しました。決め手となったのは、初期費用が抑えられたことと災害時におけるデータ保全の信頼性です。

部門システムを増やさずに電子カルテ単体での運用が可能であることが重要なポイントでした。「クラウドカルテblanc」は各部門機能が標準で備わっており、特にオーダー確認や実施の面での機能が他社より優れていました。
ネットワーク構築は大変でした。これは多くの病院が同じだと思います。当院でもネットワークに精通したスタッフがいないため、NTTなどに協力を依頼し、ネットワーク環境を整備しました。今回は外部ネットワークに接続するということで、セキュリティ対策も考慮し、ネットワークを構築しました。
ネットワーク関係の専門用語がわからないなど苦労しましたが、最終的には院内でやりきれたことが大きな自信になりました。

PCの選定や調達はいかがでしたか?

PCについては、古いOSのPCが多かったため、すべての端末をWindowsの最新OS搭載機に入れ替えました。OSのインストールなどの初期設定も当院のスタッフで行いました。
PCの選定は、契約時にいただいたスペック表以上のスペックの端末を選定して購入するだけなので、そこまで大変ではなかったです。

導入後の活用状況はいかがですか?

医師のオーダーやコメント、看護記録など全ての情報を一画面でスクロールして見れるようになり、情報を得やすいという点ではとても重宝しています。
リハビリテーション科では導入時のフォローでカンファレンスの予定などをカレンダー機能に組み込んだおかげで、スタッフ全員が情報を共有できるようになりました。カレンダーの情報からスタッフの不在がわかるので、外来患者の調整なども楽になりました。

宮﨑病院② クラウド型ならではの効果と今後の展望

クラウド型ならではの利便性はいかがですか?

クラウド型にしたことでネット検索が電子カルテ端末からも可能になり、情報確認の効率が向上しました。在宅からのカルテ確認や指示入力もできるので、訪問診療や休日・夜間の業務にも柔軟に対応できる体制を構築していく予定です。

使っていて便利だなと思った機能は文書棚です。診療報酬の届出様式など、サイトからダウンロードしたWordやExcel形式のファイルをそのまま取り込んで活用できるため、非常に楽になりました。
以前は文書作成用の専用ソフトを電子カルテとは別で使用していました。こちらはダウンロードした様式を見ながら1から書式を作成していたので、その頃に比べると時間も手間も大幅に削減されています。
「クラウドカルテblanc」は、患者情報の読み込みスピードが速く、ストレスなく使える点に非常に満足しています。以前まで使用していた電子カルテでは操作スピードが早いとフリーズが頻発していたため、大きく改善しました。

操作性についてはいかがですか?

システムが変更することで、人によっては操作に多少の慣れは必要でした。しかし、運用前の要望をもとによく使う処置などを優先表示するなど、病院の実態に合わせた設定を導入時にしていただけたので、見たいものだけを表示するなど便利に利用できています。
一画面内でオーダー実施から医事課への連携まで完結するなど、クリック数を抑えた操作性や色分けによる視認性の高さもスタッフから高く評価されています。

今後、モバイル端末の活用などを考えていますか?

音声入力やモバイル端末の活用にも意欲的で、PHSの代替としての導入も視野に入れています。現在、褥瘡の写真などはデジカメで撮影してPCに取り込んで使用しています。しかし、その作業がモバイル端末で撮影してそのままカルテに登録できるようになると、すごく楽になると思います。
今後の医療現場では、PCやネットワークなど、システムに一定の知識を持つ人材の確保が重要になると考えています。中小病院では「システムが好きな職員」が1人いるだけで大きな戦力になります。

CASE 2 わかさクリニック

わかさクリニックは埼玉県・所沢市に位置し、365日無休の外来診療、24時間体制の在宅医療、無料送迎など、患者様の視点に立った医療とサービスを提供する地域密着型のクリニックです。
また、総合診療科、外科、皮膚科、整形外科、美容皮膚科など数多くの診療科を設けており、1日の外来患者数は平均して500人にのぼります。
2024年7月に「クラウドカルテblanc」、「blanc⁺ BI」の導入についてお聞きしました。

わかさクリニック① 電子カルテからクラウドカルテへの移行

以前の電子カルテと比較してblancはいかがでしょうか?

ランニングコストを考えて、10年から15年先までかかる費用というのを算出した時に、クラウド型の方が費用がかからず、やはりそこで大きく差が出るというところがありました。

今までの(オンプレ型は)ランニングコストの面でかなり費用がかさんでしまっていたというのがありました。
基本的には外部サーバー保管だったんですが、読み込み高速化のために中継サーバーを院内に置いており、そちらのメンテナンス、保守なども煩雑なうえに費用もかかっていました。
しかも、管理には細心の注意が必要だったため、職員の中でサーバー管理者を定め、専任で365日管理をしていました。そうなると休日出勤をして対応をする、といったことも発生してしまい、「働き方としても見直しが必要だろう」という声も当然ありました。
それもあって、 クラウド型のカルテに変更しようという流れになりました。
次に、通信エラーなどの障害発生時に、以前の電子カルテは再起動から使用できるまでに10分以上時間がかかっていたので、その間、診察できないという状況が患者さんがいる時間にも発生してしまうこともあって、患者様へのご迷惑にもなっていましたね。
クラウドカルテblancはブラウザが起動できれば、1分も待たずに使えています。

クラウド型というのは導入の決め手になりましたか?

この先、IT、ICTとしてコミュニケーションを取りつつ電子化していく中で、もっとできることが増えていくだろうと考えてました。
クローズのネットワークではできないことを、積極的にオンラインに乗せて、クラウドにすることによってできることがどんどん増えるのじゃないかって。
今の時代にちゃんと取り残されずにもっと前に、今日よりも明日、明日よりも明後日良くしていくためにはそういった踏み切りも必要なんじゃないかということでblancに決めました。
情報の機密性もしっかり担保できる証明もされていますし、安心してクラウド型に移行できました。

導入後の運用で、変更に至った目的は改善されましたか?

クラウド型ってどちらかというと少しミニマムな印象があって、やはりそのオンプレ型と比べると、少し落ちるかなという心配もあったのですが、それと遜色なく、むしろ改善できるところ、良かったところというのも色々あったと思います。
電子カルテの乗り換えをしたことで、悪くなってはいけない、前の電子カルテの時と同じ運用ができるっていうことを大前提として進めていったので、 大成功だと思ってます。

改善以外に副次的なメリットはありましたか?

診療中に何かを参照したい際などにすぐインターネットが使えるというのはクラウド型になったことでの副次的なメリットですね。
以前は、ネットが使える別のPCから紙に印刷していましたが、今では患者さんに直接その場でデータを一緒に見ながら「こういう症例があるんですよ」といった会話をさせていただくシーンもあります。クラウド型のおかげでインターネットが使えることによってできることの幅がグンと広がった感じはあると思います。

サポートについてはいかがでしょうか?

レスポンスが早くて助かっています。例えば、昼くらいに問い合わせをすると、3時間後くらいに説明や提案をいただけるので、その後聞いた内容を試してみるといった運用ができています。

わかさクリニック② blanc⁺ BIの使い方について

データ可視化ツール『blanc⁺ BI』の運用について

毎月開催される幹部会や経営会議、実績連絡会に、「blanc+ BI」で調べたデータや実績をまとめて使用しています。

運用自体は月単位が基本ですが、年単位でも必ずみています。特に今はコロナが落ち着いてきているので、コロナ前と比較してみたり、といろいろ試して活用していきたいと思っています。
また旧来運用していたシステムではデータ集計や加工にかかっていた時間がかなりあったのですが、「blanc+ BI」を導入してからは作業時間を大幅に短縮できるようになりましたね。
以前はデータの出力だけで長いと4時間、そこから更にデータの加工で数日はかかっていましたが、「blanc+ BI」では、あらかじめレイアウトを作成しておけばデータの更新だけで最新の情報が表示されるようになりましたので、時間の削減と業務の円滑化が図られています。
出力内容にもよりますが、「blanc+ BI」では長くても15分あれば最新のデータに更新されています。

画面のレイアウトや使い勝手はどうでしたか?

やはり直感的に変更できるところが多いのと、もちろんデータベースの知識がどうしても必要になってしまうとは思うのですけど、 構造さえ理解してしまえば、あとは本当にマウスで紐付けるだけだったりとか、 図面を選ぶだけだとか、欲しい図にクリックして終わるだけだとか、その程度なので非常に使い勝手がいいです。

今後はどういった部分でデータを活用していく予定でしょうか?

まだ検討中の段階なのですが、各医師や看護師の実動実績、また患者様の受付から会計完了まで、といった各作業時間をデータ解析して、さらなる効率化・時間短縮に使っていきたいと考えてます。
「blanc+ BI」を使って、「患者様の受付から会計完了までのどこに1番時間かかっているのか?」といった内容を詳細に出して、職員のフロー含めてどこがどういったことをしてるのかを分析して、最適化が図れないか検証しているところです。

CASE 1 西都保健生活共同組合

富士見通り診療所

blancを使ってみて、どんなところが良かったでしょうか?

ブラウザで動くからこそ開いて参考資料を見せながら患者さんに「スクワットはこうやってやるんだよ」なんて会話をしながら、パッとカルテに戻る。そんなことも可能になった。

まず画面が見やすいですね。細かい点もキレイにまとまっているし、トラブルなくスイスイ動く。そういう点が優れていますね。電子カルテに慣れていない年配の先生でも、blancであれば親しみやすく扱えるのではないかと思います。またウチの場合、内視鏡などを(同じグループ内の)清瀬診療所で行うケースがあるのですが内視鏡のレポートをコピー&ペーストでウチのカルテに貼れるじゃないですか。これはとても便利です。

西都生協のチーム医療を支えるblanc

西都生協では『チーム医療』を大切にしています。以前、電子カルテの導入を検討した際、同じカルテを同時に開くことが出来なかったり、他の診療所のデータが見れなかったりと制約が大きかった。その点、blancはそういった懸念点をクリアしているので『チーム医療』での運用が可能となっています。またサーバの保守について抱える不安がありました。例えば大雨で水浸しになる可能性もありますし。ハードウェアの故障も有り得ますよね。今回blancではクラウドとなりそういった面を不安に感じなくて良いというのは事務においても大きいメリットとなりました。

清瀬診療所

弊社サービスEcruからblancに変えた使い心地は?

今度のカルテのほうが、画面が横広がりで見やすい。アレがいいですよね。
それから、レイアウトもいろいろ変わりましたが結果的にかなり扱いやすくなりました。

(Ecruと比較して)画面が見やすくなりましたね。アレがいいですよね。それから、レイアウトもいろいろ変わりましたが結果的にかなり扱いやすくなりました。最初は色がなくあっさりしていてどうかなとも思っていたんですが、使ってみるとそれが良いですね。導入についてもほとんど時間はかかりませんでした。すぐ慣れましたし良かったです。また、無線(Wi-Fi)を導入したことで、どこでもblancを使えることはやはり大きいですね。看護師を直接呼ぶシーンやドクターへの問い合わせが減るなど副次的なメリットも大きいですね。スタッフ皆が自由に使えるという環境は、連携がスムーズになり現場の快適性が増しました。

blanc導入について、そこで得たメリットとは?

導入についてはマスターの設定からすべてサポートに入って頂いていたため不都合などもなく非常に良かったです。また、これから更に訪問診療が増えていくと思われる中で、カルテを持ち出せるというのはやはり影響は大きいですね。24時間在宅診療を行っていますので、各先生がご自宅から直接行けるので往診でのメリットは大きいです。

北多摩クリニック

既存のカルテからblancに乗り換えて大きく改善されたポイントは?

blancを使ってみて、一番メリットを感じた点は紙カルテの様に持ち運びができるということ。
自分の手元に常にカルテがあるから環境を選ばずに作業を行える。

自宅にいる時や往診中に緊急の連絡があってもすぐにカルテが見れるので問題なく速やかに対応ができます。また医師だけでなく、看護師も往診時にカルテを持ち運んでいるのですが、車中での入力ができたりするので作業時間の短縮にもつながっています。これまでは病院に帰ってきてから記録の入力を行っていましたが、今では帰ってきた時点でほとんど記録が終わっていますね。

クラウドサービスへの移行。それを決めたオンプレの課題とは?

オンプレ形式で気になっていたのは、やはりデータ流出・消失などへのリスクヘッジです。以前から自院のサーバのデータ・パップアップなどを他の診療所へ随時移行しておくシステムなどをKHIから提案をもらっていましたが、実際にはこちら側の問題できちんと構築が追いついておらずリスクを抱えたままでした。また、データやカルテの紛失といった事故・障害とも向き合わねばならず、それらの課題を検討した結果が blancの導入、クラウドサービスへの移行を決定付けました。

みその診療所

シンプルなUIだからこそのblancの魅力

非常勤の医師は様々な環境でカルテを使用しています。ですが、初めてblancを触った先生でも「一番使いやすい」と言ってますね。

1回、2回パートで来た先生がパパっと色んな画面を開いて操作できるというのは、他のカルテより使いやすいのだと思います。 実際に、医師の方に使い心地を聞いても「他の電子カルテより使いやすい」とおっしゃっていました。パートの医師は様々な環境で多種多様のカルテを使用しているかと思います。ですが、初めてblancを触った先生でも「一番使いやすい」と言ってますね。

コメディカルが直接入力できることがblancの魅力

コメディカルも入力できるのがblancの特徴だと思うので、事務も医師も看護師もみんな入力していますね。管理面においても、以前はサーバ機器の管理を事務長が一人で行っており引継ぎやトラブル対応の際に業務が煩雑になる状況でしたが、クラウドになってサーバ管理が不要となったことも大きな利点です。また、落雷や浸水といった物理的なトラブルにおいて心配もなくなりました。